木馬亭8/7定席御礼

浅草木馬亭浪曲定席
8月7日土曜日
ご来場下さいましたお客様、誠に有難うございました。

東家一太郎は
東家美の三味線で
「浪曲番外地 雪の網走」を務めました。

映画「網走番外地」の世界観を浪曲で
木馬亭定席が始まった50年前、
師匠浦太郎が太田英夫と改名して、すぐにレコードで出し、実演でもよく掛けられた演目です。

舞台で務めまして。お客様のご感想や、ご反応からとても学ばせて頂きました。

この「雪の網走」は
いつもの関東節と違い、低調子、関西節です。
変わった節、また師匠の素晴らしい、大好きな節があります。
また伊丹秀敏師匠の三味線で初めて師匠が初めてされた演目。秀敏師匠の三味線もまた素晴らしいです。

師匠が若い頃、
ヤング浪曲 太田英夫として、
浪曲で新しいことに挑戦をされた

その意味を初めて考察するいい機会となりました。

今まで通りの浪曲だけやっていてはダメだという強い思いがあったと思います。
新しいことを模索していかないと浪曲は廃ってしまうという危機感をお持ちだったと思います。

50年経った今でも浪曲界のその状況は変わっていません。
師匠は、新しいことをやらなくちゃダメだとよく仰いますし、師匠の背中を見て、師匠の挑戦する気概を私もずっと感じて来ました。

師匠の凄い所は
新しいことをやっても、
浪曲、浪花節が持っているパワー、
義理人情の心を丁寧に描いて、節で聴かせる
所だと思います。
何をやっても浪曲になる、本物の浪曲にする、努力があればこそと思います。

古典と新作、
新しい形、現代を映し出す浪曲
これからの活動へのヒントを得ることが出来ました。

浪曲で一人でも多くの老若男女の方に感動して頂く、楽しんで頂く、ご縁を輪を広げていく
という夢を追い続けて参ります。

来月の木馬亭定席
9月5日日曜日は
初めて木馬亭定席で
一太郎・美でトリを取らせて頂きます。
演目は「シートン動物記〜オオカミ王」です。
当日のメンバーも若手中心に夢を描いて、
また浜乃一舟師匠、富士琴美師匠もご出演されます。
講談は田辺鶴遊先生です。
是非ご来場頂けましたら幸いでございます‼️