努力会御礼

5月23日日曜日
東家一太郎努力会
東武練馬三凱亭で務めさせて頂きました。

ご来場下さいましたお客様、
誠に有難うございました。

今のご時世にもかかわらず、足を運んで下さる
お客様の有り難さ、
幕を開けてお顔を拝見した途端に
パッと明るく嬉しい気持ちになりました。
芸人をやっていて良かった!と思う瞬間です。
後は、楽しんで頂けるように頑張らねばと責任重大です(^^)

強力換気扇と二酸化炭素測定器、換気対策バッチリの三凱亭。
席亭の優しいお気遣いが溢れている、とても雰囲気の良い最高の会場です。

東家美の三味線で

一、「五稜郭始末記」
  笹井邦平・作

一、「野狐三次 観音堂の捨て子」
  野口甫堂・作

を務めさせて頂きました。


「五稜郭始末記」
戊辰戦争、箱館での戦争で
敗れた徳川軍兵士の亡骸は片付けられずに放置されていました。
それをきちんと弔って、形見の品を家族に届けたいと動いたのは箱館の町人、柳川熊吉。江戸から箱館へ流れて来た元締稼業の親分です。
仏に敵も味方もないという熊吉の想いは
幕末当時に日本にも入ってきた赤十字精神と同じものでした。
熊吉を助ける官軍の田島圭三は、
熊吉に戦争後も徳川兵士の霊を弔ってくれと頼みます。
軍人として当たり前のことと言い切る田島がかっこいいです。
函館山の中腹、函館八幡宮から少し歩いた所にある
碧血碑では
毎年6月25日に
慰霊祭が行われています。

「観音堂の捨て子」
生の舞台は、お客様の反応が分かって、本当に楽しいです!
野狐三次は本当によく出来たネタだと思いました。
作者の楽浦師匠が舞台にかけて、お客様の反応を見て作り上げたものだからこそ、喜んで頂ける作品なのだと思います。
「捨て子」も三次の他のネタももっと練り込んで、舞台に掛けて行きたいと強く思いました。

三次が持っている二朱の内
一朱が米で一朱が薬のお金
母親の為に薬を買う予定の一朱は持っていかないでくれと父親に懇願するところは
人情を物で表現した本当に素晴らしい脚色。作った楽浦師匠は天才です。

次回の努力会は
7月11日土曜日
14時30分開場、15時開演
となりました。

次回は
懇親会も出来ればよいのですが。

またのご来場を心よりお待ち申し上げております。