伊丹秀敏師匠記念公演御礼

7月25日
伊丹秀敏師匠の
祝85歳記念公演が
浅草木馬亭で開催されました。

ご来場下さいましたお客様、誠に有難うございました。
新型コロナ感染防止のガイドラインに則って
お客様の人数制限させて頂きました。
お帰り頂いたお客様に心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

お祝いの会でございますので
秀敏師匠の弟子、生徒一同と
秀敏師匠を敬愛する出演者が集結し、とても賑やかな会となりました。

秀敏師匠はお三味線と浪曲、歌謡曲を
木馬亭の舞台でご披露されました。

浪曲師浜乃一舟として
舞台に上がられて幕が開いて、沢山のお客様の前。
涙がかった声で御礼の言葉を仰っていたのがとても印象的でした。

浪曲は伊丹秀子先生譲りの演目「悲恋静」。
前半は吉野山での静御前と源義経の別れ、
後半は鶴岡八幡宮にて源頼朝公に舞を強いられる静御前。北条政子と大姫が静御前に同情するという、素晴らしい作品です。

秀敏(一舟)師匠は
先年亡くなられたお兄様、伊丹秀夫師匠が作られた歌謡浪曲のスタイルで務められました。
途中のひと節は三味線ではなく、秀夫師匠が使っていらっしゃったオーケストラの音楽で節をされる形です。
BGMも入り、ラストは節のあとに音楽で終わります。

「悲恋静」は歌謡浪曲の形がいい!
と秀敏師匠が仰っていたその通りの素晴らしいご舞台でした。

お兄様の浪曲の形を継承されて、85歳の今もなお、新しい浪曲の形を節でも三味線でも追求し続けていらっしゃる秀敏師匠。

お祝いの会のこの日を
伊丹秀子先生と
お兄様伊丹秀夫師匠が満面の笑顔で喜んでいらっしゃるように感じました。

秀敏師匠にはまずは88歳米寿&芸道80周年に向けて、いつまでもお元気に浪曲界を支えて頂きたいです。

東家一太郎、
秀敏師匠の愛弟子 
東家美の三味線で
野狐三次 木ッ端売りを務めました。

師匠浦太郎と秀敏師匠の全てを吸収する勢いでこれからも美と共に学び、精進して参ります。

裏方では秀敏師匠の歌謡浪曲、歌謡曲の音響もさせて頂き、大事な舞台、失敗はならないと張り切りました。
歌謡節がバッチリ合って👌
最高の気分でした。

秀敏師匠、お疲れ様でございました。
当日ご事情でいらっしゃれなかったお客様も
ご覧になれなかったお客様も
ご覧頂いたお客様も本当に有難うございました。
心より御礼申し上げます。