7日間 浪曲ジャケットカバーチャレンジ
3日目
「席亭立川談志ゆめの寄席CD 東武蔵 明石の夜嵐」
竹書房
私が初めて聴いた浪曲です。
東武蔵 あずま むさし。
寄席の浪曲(浪花節)人気が凄かった時代、寄席読みの名人のお一人です。
「明石の夜嵐」は伊勢音頭恋寝刃の抜き読みとのことですが、侠客同士の諍いの話で、なんだかよくわかりませんが、東武蔵師匠の啖呵の巧さと滑稽味のある節の虜になっていきました。
啖呵も節も面白いので子供にもわかりやすく人気があったようです。
東武蔵師匠の浪曲を聞いて、落語や講談に勝るとも劣らない話術があるという事がとても衝撃的でした。
節も最初は何を言っているのか、全然聞き取れなかったのですが、聞けば聞くほど言葉が理解できてくることが楽しく、深みにはまっていきます。
気がつけば毎夜繰り返し、CDを聞いていました。
曲師は東登美男師匠。
東武蔵師匠の相三味線の方だそうです。
お二人の呼吸がぴったりで、一席のクライマックスのバラシという節の格好良さに、ついに浪曲に目覚めてしまいました。
東武蔵をきっかけに浪曲を教えて下さった立川談志師匠は私にとって大恩人のお一人です。
東武蔵 これ程佳き 藝はなし。大好きィー也
後に談志師匠に、東武蔵のレコードの裏にサインして頂きました。
もう一つのサイン色紙は
浪花節寄席読みの名人を列べて書いて頂きました。
大師匠東家楽浦の名も入っています。
同じ「東」の字が付きますが
東武蔵師匠は寶集舎榮楽門下ですので
東家の流派とは異なります。
〽︎
昨日は北風
今日は南風
明日はいづちに辰巳風
立つは蝋燭 立たぬは年季
年季増しても食べたいものは
土手の団子にゃ さつま芋じゃ
作家の正岡容先生が
「噛んで吐き出すような節調と才気縦横の滑稽」と云った独特の武蔵節。
クセが強い❗️オンリーワンの浪花節です❗️
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