3月14日土曜日
東武練馬三凱亭での
東家一太郎努力会を務めさせて頂きました。
このご時世、
また板橋区、練馬区は春というのに
ぼた雪の降る寒い日でした。
その中を三凱亭までお越し下さいましたお客様に
心より御礼申し上げます。
またご都合でお越し頂けなかったお客様にも
温かいお励ましのお言葉を頂きまして感謝申し上げます。
新型コロナウィルス
〽︎ここらで止めてもいいコロナ
〽︎あんまりコロナじゃ身がもたぬ
お客様も色々なご事情の中を
一太郎と美の浪曲会に駆け付けて下さいました。
公演中止も多かったこの3月。
自主公演の三凱亭では
二席浪曲を務めさせて頂き、
お客様にお聴き頂くことができました。
浪曲家として、芸人として
何より有り難く、
お客様お一人お一人のお気持ちが胸に沁み入りました。
三凱亭は強力な換気扇で
換気ばっちりな環境で会を行わせて頂きました。
浪曲をさせて頂くどの会も等しく思い入れのある会で、どの会場も大好きな会場です。
三凱亭(みよしてい)は
関村席亭ご夫婦が手作りで作られた
東武練馬の地域密着型で
新しいお客様もウェルカム大歓迎の寄席です。
十数年前から数年間、浪曲の会を続けていて下さいました。
師匠浦太郎に弟子入りした当初から、私も大変お世話になり、ご常連のお客様に可愛がって頂きました。
年季明けして、自主公演を毎月やろうと
美と二人で決めた時、
是非、三凱亭さんで一太郎と美の会をさせて頂きたいと席亭にお願いして、快くお引き受け下さいました。
ご常連のお客様とも久々に涙の再会をして、新しいお客様との出会いも今まで沢山こざいます。
相撲甚句の名手でいらっしゃる席亭の関村具由ご主人には、毎回、会の終わった後に、時に優しく、時に厳しく、客観的にご覧になって芸のご指導頂いております。そのお言葉は深く心に浸透して来ます。
ご主人と女将さんに は父母のように温かく、一太郎と美を見守り、叱咤激励して下さいます。
ご常連のお客様方も皆様、席亭と同じ気持ちでいて下さって、まだまだ未熟な私の芸を育てて下さいます。
その皆様の想いに応え切れない己が恥ずかしいです。
浪曲とお客様にもっと真剣に向き合って
美の三味線にしがみついて
いい浪曲ができるように稽古稽古を重ねて、声を出し、啖呵を練習して参ります。
そして三凱亭さんとの本当に有難いご縁を大切にこれからも続けて行き、
同じような素敵な関係で浪曲をお聞き頂ける場所を一つ一つ、日本全国に作って行きたいと夢見ております。
今回の番組は
浪曲 東家一太郎
曲師 東家美
一、谷風長屋の土俵入り
一、野狐三次 大井川の義侠
でございました。
次回5月17日日曜日15時開演の
第29回東家一太郎努力会は
美の師匠
伊丹秀敏師匠をゲストにお迎えして
祝85歳記念として行わせて頂きます。
秀敏師匠には
浜乃一舟として美の三味線で浪曲一席。
もうお一人のゲスト
荒井勝衛さんのお三味線を弾いて頂きます。
一太郎は二席の内一席を
美と秀敏師匠の二挺三味線で務めます。
心の通い合った師匠と弟子でしか表現できない芸の魅力を存分にお楽しみ頂けますよう
覚悟して浪曲を務めます。
5月17日
ご来場お待ち申し上げております。
皆様くれぐれもお身体をご大切になさって下さいませ。
またお会いできますのを楽しみにしております。
コメントをお書きください
亜津佐 (月曜日, 16 3月 2020 03:50)
3/14は文字通りホワイトデーで雪が降りみぞれ交じりとなりましたね
その状況の中でも一太郎節を聴きに足をお運び頂けるなんて
嬉しい限りですね
それだけ一太郎節に魅力がある証
今、読売新聞に掲載されている 京山幸枝若さんの連載を拝読中
浪曲に魅せられていく青年の物語は、一太郎さんとダブります
コロナ騒ぎ(パンデミック)は、まだ不透明で世の中ギスギスしてきますが、そういう時こそ心の拠り所を人は求めます
益々のご活躍を!
一太郎 (火曜日, 17 3月 2020 10:25)
亜津佐様
お励ましのお言葉を頂きまして有難うございます!
コロナ騒ぎの真っ只中、
お客様の有難さが深く胸に沁みるとともに、
浪曲を稼業とする意味を突きつけられ、
貴重な経験をしています。
一太郎節を美の三味線でこれから作って行かないといけないです。
浪曲を未来に繋いで行きます。