12月20日 19時から
誰でもよくわかる忠臣蔵の会
浅草木馬亭にて公演させて頂きました。
ご来場下さいましたお客様、誠に有難うございました‼️
古典芸能エッセイスト 守田梢路さんから
昨年のいちかい「浪曲の明日」の少し前に
「一太郎さん、忠臣蔵の会やらない?」と仰って頂いて、実現に至った会です。
ゲストのもりいくすおさんとのご縁も、梢路さんとのご縁も国本武春師匠から頂いたものです。
武春師匠は毎年年末に忠臣蔵の会を公演していらっしゃいました。
形は違っても浪曲師として、忠臣蔵の会を是非恒例で行って行きたいと思っております。
いらして下さったお客様は
私たちをいつも応援して下さるお客様、
浪曲ファンのお客様だけでなく、
ゲストのもりいくすおさんと
企画の守田梢路さんのお知り合いのお客様、
そして忠臣蔵ファンのお客様
会のタイトルをご覧になって忠臣蔵をもっと知りたいとご来場下さったお客様もいらしたと思います。
驚いたことに
赤穂義士や忠臣蔵にまつわる人たちの子孫です!
という方に何人もいらして頂きました。
お客様の前で義士伝三席を務めさせて頂きまして、
浪曲はじめてという方も多くいらしたと思いますが
皆様、物語の中に入り込んでお聞き頂いている様子に感動致しました。
忠臣蔵という物語集成がいつの世も求められていることを感じました。
浅草木馬亭という最高の空間で、一太郎と美にとって最愛の場所で、
いらして頂いたお客様と
ゲストのもりいくすおさん、守田梢路さん、木戸や楽屋や舞台でお手伝い頂いた方々と
令和元年十二月二十日ご一緒させて頂けましたことが本当に幸せです。
心より感謝申し上げます。
もりいさんと梢路さんのスライドを使っての忠臣蔵トークは、とても時間が足りず
お二人の忠臣蔵と芸への熱量が有り余っていたように思います。
また、たっぷりとご披露頂けたらと思っております。
浪曲は
「安兵衛道場破り」の前に
「一太郎の浅草案内」を務めさせて頂きました。
17日に木馬亭大女将さん 根岸京子さんがお亡くなりになりました。
大女将さんとお会いした事のないお客様もいらしたと思いますが、浪曲の中で是非会って頂きたいという想い、
また大女将さんをご存知のお客様に、木馬亭愛で作った「浅草案内」を是非お聞き頂きたく務めさせて頂きました。
大女将さんが木戸にいらしたら
「今日は一太郎くんの忠臣蔵の会があるのよ」
とお客様にお声をかけて下さっていたと思います。
公演中、ずっと大女将さんが励まして下さっている気がしていまして、自信を持って堂々と浪曲を務めることが出来ました。
これは私の力では決してなく、
大女将さんが死守して下さった浪曲という最高に素晴らしい芸能、その伝統の力です。
「弥作の鎌腹」は師匠東家浦太郎の十八番。師匠の教えの通りにさせて頂きました。
「腹切魚の別れ」は大師匠東家楽浦の台本の素晴らしさのままに演じさせて頂きました。
またこの一年、美の三味線と芸へのアドバイスにずっと助けて貰いました。
浪曲師は曲師がいなければ芸が出来ない、無力な存在です。三味線の力で、二人力を合わせればどんな芸能にも負けない無敵の芸と思っております。
私はまだまだ未熟ですが、毎回毎回成長し、お客様に浪曲を、心温まる、胸に迫る義理人情の物語をお届けできるように精進致します。
忠臣蔵とは何か
トークコーナー用にずっと考えておりました。
不勉強な私ですので
「忠臣蔵は浪曲で聞くと最高❗️」
ぐらいしか言えません。
歌舞伎で見た中村吉右衛門さんの「弥作の鎌腹」は何と素晴らしい芸か感動しました。
師匠東家浦太郎が伊丹秀敏師匠の三味線で演じる浪曲「弥作の鎌腹」は毎回同じ感動で涙します。
二人だけの芸で見事に歌舞伎に太刀打ちできる名人芸です。
浪曲を聞いて下さるお客様の力もあると思います。
忠臣蔵は仇討ち物語だけでなく、元禄の時代から日本人の想いが、人生がどんどん追加されていって、史実と創作が入り混じった一大物語絵巻です。
赤穂義士だけでなく、
全ての人間ドラマが詰まった蔵であると思います。
人間の情を節で謳い上げる浪曲・浪花節にまさにぴったりの蔵です。
今後も東家一太郎&美
年末の忠臣蔵の会を恒例にして行けるように
古典、新作の浪曲で取り組んで参ります。
会が決まりましたらまたご来場宜しくお願い申し上げます。
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