浅草木馬亭の根岸京子大女将さんは
流行り廃りの激しい芸の世界を
滔滔と流れる母なる大河のように温かく見守って下さいました。
木馬亭の木戸にずっとお座りになっていても、板一つ挟んだ背中越しに、
舞台はきちんと聞いておられ、
芸人の行動や態度もしっかり見ておられました。
どれだけ親しくさせて頂いていても、時に厳しく、凛として上品で、お会いする度に背筋を正さなければと気が引き締まるようなご存在、
まさに席亭でいらっしゃいました。
何か悲しいことや辛いことがあっても
木馬亭の前を通れば、いつも夕方まではだいたい大女将さんが座っていらっしゃって、
お姿を拝しただけで、お声を聞いただけで元気を頂いたことが何回もありました。
浅草の灯火でした。
芸人の皆様もお客様も同じ想いの方が沢山いらしたと思います。
浪曲定席とお笑い浅草21世紀の喜劇、
いかにも浅草らしい大衆が求める大事な芸能を毎月守り続けて下さいました。
来年は木馬亭が浪曲定席になって50周年のメモリアルイヤーです。
新しい50年に向けて浪曲を頑張ります。
また、
浅草木馬亭で来年1/22(水)〜26(日)
つかこうへい版忠臣蔵のお芝居が公演されます。
何と、根岸京子大女将さんのお孫さん、席亭の娘さん、根岸薫子さんも出演されます❗️
女将さんから教えて頂きました。
注目の舞台です!私も絶対観に行きます‼️
コメントをお書きください