台風一過の東京、
晴れた深川の江戸資料館。
常設展示室、江戸時代の深川佐賀町を再現した町並み、
火の見櫓の下に浪曲舞台をセットしまして、
葦簾張りの茶店の床几をお客席に、
浪曲を務めさせて頂きました。
ご来場下さいましたお客様、誠に有難うございました。
昨年の怪談に引き続き、今年もお声掛け頂きました。こんな素晴らしい空間で浪曲をさせて頂ける幸せ、
資料館ご職員の皆様に感謝申し上げております。
火事と喧嘩は江戸の華、
火の見櫓の下で「野狐三次」の少年時代、
木ッ端売りを申し上げました。
資料館の長屋には
木挽き職人の家があったり
魚屋さん、棒手振りの家もあります。
海に近い深川らしい長屋です。
あさり行商の天秤棒が長屋の中に置いてありまして、担がせて貰いました。
天秤棒は想像以上に重く、バランスを取るのが難しいです。
三次は木ッ端の束を天秤で担いだのですから
もっと重かったのではないかと思います。
母親孝行の為に、甲斐甲斐しく働く三次の姿を思うと余計に涙が浮かんで来ます。
「木ッ端売り」は長屋が舞台の話ですので、
話の中に出てくる言葉の一つ一つが
すぐそこにある長屋にあるものばかり。
身近に感じながら浪曲ができましたのは
とても有り難いことです。
沢山のお客様がご来館になっていて、
本当に老若男女。
小さいお子さんも走り回っていたり、
外国人のお客様も浪曲を聴いて下さいました。
何十年か振りに浪曲を聞いたよ、
また聴きに来るよとお声掛け下さったお客様もいらっしゃいました。
9月22日深川江戸資料館小ホールでの
午歳五人男in深川のチケットもお求め頂きました。
また、浪曲を初めて聞くという方も多い中、
浪曲通のよく存じ上げているお客様も駆け付けて下さって、
節の本当に良いところで拍手で盛り上げて頂きました。
こういうハートの素晴らしいお客様に応援頂けまして本当に幸せです。
浪曲を愛して下さっているお姿から私も学ばせて頂き、芸の向上に努力しなければという気持ちにさせて頂きました。
舞台写真もお撮り頂きました(o^^o)
天井から射し込む自然光がまた気持ち良かったです。
9月22日土曜日の14時からは
深川江戸資料館二階のホールで
午歳五人男IN深川
是非お越し頂けましたら幸いでございます!
詳しくはこちらをご覧下さいませ。
また深川江戸資料館では
8月24〜26日の18時から
お化けの棲家リターンズ
江戸の町並みの中にお化けや妖怪が潜んでいるという怖くて楽しいイベントを今年も開催されます。
化け物人形師の北葛飾狸狐さんの作品が、長屋の中や縁の下にいたりします。
何度行っても楽しい場所です。
皆様も是非深川に遊びにいらして下さいませ。
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