木馬亭定席8月2日御礼

8月2日水曜日
木馬亭浪曲定席に出演させて頂きました。
ご来場下さいましたお客様、誠に有難うございました。

一太郎は美の三味線で
「野狐三次」より「木ッ端売り」
を務めさせて頂きました。
登場人物も多く、場面転換も多い難しい演目です。これからも続けて研鑽に励みます。

昨日の話ですが、
木馬亭に師匠浦太郎を訪ねに来られた方がいらっしゃいました。
東家浦丸というお名前の元浪曲師のお方です。
初代東家浦太郎師匠のお弟子さんです。
うちの師匠は二代目浦太郎で、初代の弟弟子ですので、芸の上での甥にあたるお方です。
うちの師匠より少し後輩で年齢は少し上でいらして
若い頃同じ浪曲界にいたお友達だそうです。
事情があって若い時に浪曲を辞められたようですが、
初代浦太郎そっくりのとてもいい胴声だった、と師匠がしみじみと言っていました。
この日、浦丸師匠、楽屋で一節唸られたのですが、とても素敵な味のあるお声でした。

浦丸師匠の三人の娘様が
是非木馬亭で師匠と再会させて、
お父様を喜ばせてあげたいと、
ご連絡を取って家族総出でいらして下さいました。
浪曲のようにとても素敵な親孝行なお話です。
何十年という時がスッと戻った瞬間を目の当たりにしました。

再会の喜びからでしょうか。
師匠も上機嫌で、いつも以上に張り切っていい声節を出していらしたように思えました。

東家の大先輩と出会えて私も幸せでした。

お帰りの時に、また浪曲をやりたいと張り切っておられました(*^◯^*)