6月13日火曜亭御礼

6月13日
浪曲火曜亭に出演させて頂きました。
ご来場頂きましたお客様、誠に有難うございました。
東家美の三味線で
野狐三次〜木ッ端売り
を務めさせて頂きました。

雨の降る中☔️
家から浅草までの道中、街道を走る自転車の人々を眺めていました。
自転車に乗って雨に濡れながらママチャリを運転する若いお父さん。二人連れで急いで走る女子高生。合羽を来て走る年配の女性。
雨の中をそれぞれの人生を一生懸命皆んな生きているんだとハッと気付きました。

浪曲野狐三次にも江戸の町の色々な人物が出て来ます。
皆んな一生懸命生きています。
江戸時代も今も人の営みは変わらない。
だからこそきちんと浪曲をやれば、今の人の心にも必ず訴えかけることができると思います。

また私たちはこれから浅草へ行って浪曲をやり、
お客様は雨の中、わざわざ浪曲を聞きにいらして下さる。
同じ時間、同じ場所で浪曲を通してお客様とお会いできるのは本当に嬉しく大変有難いです。

浪曲には武家物、義士伝、偉人伝、相撲物、恋愛物などなど色々な演目が有りますが、
師匠浦太郎の師匠、東家楽浦師匠の書いた台本は長屋などの庶民の暮らしぶりを存分に描いた世話物に真骨頂があると思います。
こういう演目がきちんと出来るようになるには人生勉強も経験も必要だと思います。これから頑張ります。
世話物の話が好きで、やってみたくて、師匠の弟子になりました。
まだまだ未熟ですがお客様の前で浪曲をさせて頂ける事が何よりの幸せです。

16日(金)には同じく19時開演で
東家一太郎雷門会を行います。
曲師は東家美と馬越ノリ子さんです。
趣きの違う浪曲二席。
懸命に務めます。
ご来場心よりお待ち申し上げております。

写真はみつ梅さんに撮って頂きました。

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コメント: 2
  • #1

    亜津佐 (木曜日, 15 6月 2017 06:25)

    人々の日常は、いつの時代も変わらないのでしょうね
    自転車、電車、車は昔は駕籠、大八車
    洗濯板が洗濯機、竈はガステーブル、IH
    便利にはなりましたが、日常は変わってないのかもしれませんね

    変わったのは、人々との関わり合い方や言葉
    袖すりあうも多生の縁・・・だんだん薄れていきそうです

    それでも、人情や勧善懲悪大好きの日本人
    浪曲という芸能文化を愛することは、変わらない。

    これからも語って、謳って、くださいね

  • #2

    一太郎 (金曜日, 16 6月 2017 01:45)

    亜津佐様に例えて頂いてとても分かりやすくなりました。
    有難うございます!

    よくよく考えれば、駕籠もタクシーも変わらないですね。
    ただ袖すりあう感覚は薄れてきているように感じますね。

    人情を大切に浪曲を語って参ります!!