国本武春師匠の弾き語り「ザ・忠臣蔵」の音源を聴きました。殿中刃傷から田村邸の別れ、討入りをロック、バラード、ファンクで描く、武春師匠流の弾き語り浪曲作品です。音源はCDとNHK浪曲十八番の物です。CDの方は討入り部分が完成した直後のライブ録音のようです。浪曲十八番は数年前の録音です。弾き語りの「ザ・忠臣蔵」を数々の舞台で練り上げられて、浪曲十八番放送で収録された時の武春師匠の意気込み、芸魂を強く感じました。
よくよく思い返すと、武春師匠の弾き語り浪曲のご舞台、10回も見れていなかったことに驚きました。芸は一期一会と言いますが、いつまでも見ることができると思っていたのが叶わなくなりました。
芸人が亡くなると、「芸ごとあの世に持って行ってしまった」という言葉をよく聞きます。
浪曲師、曲師には「三味線を弾く手だけ、喉だけ置いて行って欲しい」という気持ちがありますが、そうはいかない世の中です。
師匠と言える方がご健在な内に、舞台を学ばせて頂く事の大事さを改めて思いました。
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